特注開発事例・課題解決事例

金属リサイクル工場にて、金属スクラップが入っているドラム缶を人手で反転させ、中身を取り出す工程がありましたが、省人化のため、反転装置を製作できないか相談をいただきました。
お客様の課題・要望として以下がありました。

①従来の方法では、フォークリフトによりドラム缶を保持してドラム缶を傾けていたが、操作に関するヒューマンエラーや保持が緩いことによるドラム缶落下の懸念などがあり、安全性の高い方法にて反転を実現する。

②搬送ラインに組み込める仕様とし、予算に合わせて最大限の自動化を実現する。

③搬送ライン組み込みのため基本的には固定しているが、移設がしやすいように可搬式とする。

当社はリフトテーブルメーカーですが、関連装置である傾斜装置や反転装置も製作しています。コストや課題解決提案を評価いただき、当社を選定いただきました。

今回、省人化と生産性向上を実現できる装置の提案を行いました。具体的には、2つのドラム缶をテーブルに乗せ反転できる仕様にし、安全性も最大限考慮したうえで反転速度を上げています。結果的には、3人→1人の省人化と作業スピード向上を実現しています。

また、上記の課題についてですが、
①は、反転装置自体がドラム缶の重量負荷に耐えられず転倒することがないように、油圧ユニット配置箇所の最適化など、全体設計を行っています。

②については、テーブル上にフリーローラを取り付け、生産ラインに組み込めるように設計しています。なお、ストッパーや払い出しのコンベアについてはお客様範疇でしたが、当社の助言に基づき設計し、手配いただいています。

③についてですが、移動頻度が少なかったこと、安全性を最大限考慮する必要があったことからキャスター等による移動ではなく、フォークリフトにて移動ができるように治具を製作しています。

リフトテーブル ソリューションナビを運営する株式会社河原は、当事例のように、リフトテーブルの関連装置である、傾斜装置・反転装置の特注開発を行っています。お客様の機能要望に基づくことはもちろん、予算を考慮した提案を行うことが可能です。傾斜装置・反転装置の開発委託先をお探しの皆様、お気軽に当社のご相談ください。