特注開発事例・課題解決事例

航空機エンジンの製造工場において、組み立て工程で作業用足場としてリフトテーブルを使用したいと、ご相談を頂戴しました。お客様には以下の課題がありました。

①従来も作業用足場としてリフトテーブルを使用されていましたが、航空機エンジンは大きく、作業場所ごとにリフトテーブルを移動させる必要があり作業性が低下していた。作業性を改善する。

②航空機のエンジンは場所によって、径が異なる。そのため、径によって、リフトテーブルとワークの距離が離れてしまい、作業性の低下と安全性の低下の懸念があったため、これらを改善する。

お客様は完全な特殊仕様になると想定されており、特注リフトテーブルの開発を得意としている当社にご相談頂きました。

前述したとおり、当事例のワークは航空機エンジンであり大きく、リフトテーブル寸法は4,180㎜×4,000㎜と大型機になります。

①の課題について、航空機エンジンを囲んで作業ができるように、2台のリフトテーブルを離して設置して、テーブル上に渡しデッキを取り付けることで、一式の装置としました。装置中央に大きな穴が開いているテーブル形状とし、中央に航空機エンジンを設置することで、周囲を囲み作業を行える仕様にしました。従来、リフトテーブルを都度移動しながら作業を行っていましたが、テーブルを移動・設置させる時間が無くなり、生産性が大きく向上しました。

②の課題についてですが、テーブルの4面にフリーステージ機構を搭載しており、航空機エンジンの組み立て工程に合わせて、梁を出し入れし、ワーク形状にあったステージに、作業者が調整できる仕様にしました。ステージの調整は、作業者1名にて行えるようにしています。
また、フリーステージの材質は、安全性を考慮して高い強度である必要がありました。しかし、重量が重くなるとテーブルが傾くことによる安全性の低下懸念があり、高剛性で軽量なハニカムコア材を選定しています。

リフトテーブル ソリューションナビを運営する株式会社河原は、当事例のように、大型・重量リフトテーブルの開発・製作を行うことが可能です。作業性を考慮し、最適な提案を行いますので、お気軽に当社にご相談ください。