特注開発事例・課題解決事例

バス車両製造工場で、車両組立用の足場として使用しているリフトテーブルを入れ替えたいと、ご要望を頂戴しました。お客様のご要望として、以下がありました。

①リフトテーブルは据え付け型ではなく移動可能とし、レイアウト変更に柔軟に対応できる仕様にしたい。複数の組立場所で使用できるものとし、リフトテーブルの導入コストを抑える。

②車両製造工場であり、安全基準が非常に高い。自社の安全基準に対応できるように、細かな要望に対応できるメーカー選定を行う。

③従来のリフトテーブルは、標準仕様で長方形のテーブル形状だったが、組立作業がしにくかった。テーブル形状を工夫し、組立作業の生産性を向上させる。

従来のリフトテーブルメーカーは、上記の要望に細かく対応ができず、当社にご相談頂きました。

①のご要望について、牽引装置にてリフトテーブルを移動できるように設計をしています。後述しますが、作業性向上のためテーブル形状がコの字になっていますが、移動の際は踊り場を回転できる仕様とし、L字形状にすることで容易に移動ができるようにしています。

②についてですが、4面ジャバラ、インターロック付の機上テスリ、縞鋼板の天板、落下防止バルブ、スローダウンバルブ、稼働時ブザー＆回転灯の搭載といった安全対策を行っています。それだけではなく、お客様の安全基準にお応えするために、安全帯用のフレームの剛性向上など、細かなカスタム対応によりご要望に対応しています。

また③の要望については、従来と同様の長方形のテーブルではなく、車両のフロントを囲んで作業を行えるようにコの字型のテーブル形状にしています。リフトテーブルの移動を考慮し、踊り場を可動させることでＬ字形状に変形できるようにしていますが、踊り場の固定はテーブルから降りることなく、テーブル上で行える仕様としています。

移動可能で複数作業場で使用できる兼用仕様にすることでコストダウンを実現し、安全基準についてもクリア。特注・カスタム対応によりお客様のご要望にお応えしたため、お客様に大変満足頂いた事例となりました。

リフトテーブル ソリューションナビを運営する株式会社河原は、当事例のように、お客様のご要望にお応えできるような、カスタム・特注リフトテーブルの開発を得意としています。標準機では対応できない仕様で、特注のリフトテーブルの製作委託先をお探しの皆様、お気軽に当社にご相談ください。