リフトテーブルって何?

リフトテーブルとは?

リフトテーブルとはテーブル・パンタアーム・アクチュエーター・ベースから構成された昇降装置の名称になります。
テーブル(荷物を載せる台)をパンタアームと呼ばれるクロス状のアームに取付けられたアクチュエーター(シリンダー)の推力により押し広げ、パンタアームが伸縮することでテーブルが昇降する仕組みになっています。

このパンタアームの機構は非常にコンパクトでシンプルな作りとなっています。パンタアームの段数を変えることで昇降距離(ストローク)を変えることが容易におこなえます、一般的には1段式から4段式になります。段数を増やすことで理論上はいくらでも昇降距離を変えることは可能ですが横ぶれなどが発生するため故障リスクも増加します、そのため4段式までになります。
使用するアクチュエーターにより駆動方式は油圧式と電動式の二種類に分類されます。

リフトテーブルで一般的に多いのが油圧シリンダーを使用した油圧式です。油圧式の場合コンパクトで大きな推力を確保できるのでリフトテーブルの長所を活かした駆動方式と言えます。構造がコンパクトになるため油圧式は廉価でありコストメリットがあります。

油圧式の他に電動シリンダーを使用した電動式があります。電動式の場合、推力に限界があるためあまり高荷重の物の昇降には使用できません。ただ、油圧式と異なり自然降下がまったくありません、そのため長時間同じ場所で待機しておくようなシーンではその長所が十分発揮できます。

また、油漏れが無いため油を嫌うクリーンな環境下での使用に適しています。電動シリンダーの場合は油圧シリンダーと比較しても全長が長くなるためどうしてもリフター本体をコンパクトに設計するには難があります。

リフトテーブルの別名称は?

リフトテーブルについては構造や機構が同じであってもメーカーにより様々な名称で呼ばれています、海外ではリフトテーブルと言った名称が一般的です。
日本国内ではテーブルリフター/テーブルリフト/シザ―リフトなどと言った名称で呼ばれています。

リフトテーブルを活用するメリット

リフトテーブルは上昇する時だけモーターを使用し、下降する時はモーターは使用しません、そのため他の昇降機械などと比較しても消費電力も少なく経済的です。
また重量物を楽に所定の位置まで昇降することで作業効率を改善できるだけではなく、安全性の向上にもつながることになります。
手動式と言った電気を一切使用しないリフトテーブルもありますが、一般的には電気を使用します、そのためガソリンを燃焼させるなども不要であり当然ながらCO2などを排気することもありません、今の時代に合った環境にやさしい機械です。

リフトテーブルの用途

リフトテーブルは使用方法により様々な用途で使用できるといったメリットがあります、主な用途としては人が持ち上げることができない重量物の昇降や作業のための高さ調整を目的にした使用方法が一般的です。

作業台として使用

運搬・組立作業時の腰の曲げ伸ばしの必要性を軽減させる、昇降式作業定盤として資料されます。

高所作業台として使用

大型の工作物や機械を組立てる時、作業者がリフターに乗り作業しやすい高さで作業がおこなえます、足場面積も広いため安全性も確保できます。

高所作業用

段積/段バラシ用として使用

リフター上に積まれた荷物を、上から順番に移載する際にリフターで高さを変えることで、作業者が常に同じ姿勢で作業することが可能です。

段積用

搬送コンベアライン内で使用

搬送コンベアライン内で、搬送物を別のラインへ移載するための、昇降装置として使用できます。

搬送コンベア付

生産ライン内で使用

生産ライン内で、下からワークを持ち上げて、上の製品と組合せするための昇降装置として使用できます。

舞台装置用として使用

せり上がり舞台の昇降装置として使用できます。

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