リフトテーブルの選び方、選定のポイント

当ページでは、リフトテーブルの選び方や選定のポイントを紹介します。

テーブル寸法

テーブル寸法とはワーク(荷物)を載せる部分の寸法のことを言います。一般的にワークはテーブルの80%に均等に載せられるものとしてテーブル強度を設計しております、そのためテーブル寸法は必然的にワークより大きくなります。
ワークより小さいテーブル寸法はバランスも悪く危険です。必ずワーク(荷物)がテーブル内に収まるようにテーブル寸法は決めてください。

ストローク

ストロークとはリフトテーブルが実際に動く距離のことを言います。リフターの最低高さ(収縮時高さ)を含めてストロークと勘違いされる方がごく稀におられます、ご注意ください。
ワーク(荷物)を移動させたい距離+余裕がストロークとなります。

積載荷重

積載荷重とはリフターに載せるワークの重量のことを言います。
一般的にはワークの重量+余裕をみたもので積載荷重を選定します。仮にワーク重量が800kgであれば積載荷重としては1000kgのリフターを選定されるのが最適かと思います。
過剰に積載荷重の余裕をみる必要はありません。また、積載荷重はそのリフターが持ち上げることのできる最大許容荷重となります。絶対に積載荷重を上回るワークは載せないでください。

ワークの載せ方、偏荷重

テーブル寸法の説明で申し上げたとおり、原則としてワークはテーブル寸法内の80%に均等に載せてください、左右前後に重心位置が偏ったような載せ方はお辞め下さい、昇降中にリフターが傾くなどたいへん危険です。
ワーク搬入出時も含めワーク重心位置が偏る場合は特殊設計をする必要がございますのでご注意のうえ、弊社にご相談ください。

使用頻度

使用頻度とはリフターが一日当たりに昇降する回数のことを言います。
使用頻度とリフターの寿命(耐久性)は相対関係にあり、使用頻度が多いほど寿命は短くなります。そのため使用頻度を無視すると納入後間もなく故障すると言ったことになります。
リフター選定の上で使用頻度はとても重要なファクターになります。もし使用頻度が多い環境下で使用するのであれば特殊設計で対応することも可能です。弊社にご相談ください。

リフターの段数

リフターの段数については台盤の長さ(全長)と関係があります。台盤全長の×0.6がストロークになります、例えば台盤全長2000mmの場合1段式は1200st・2段式は2400st・3段式は3600stとなります。当然ながら段数が多くなるほどストロークは延び高く揚げることができます。
ただし、段数が増えるほどリフターの重心位置も高くなり、昇降中の横振れなどが発生しやすくなります。そのため一般的には4段式までと設定しています。
また、段数が増えれば部品などの点数も増えるため故障に対するリスクも必然的に高くなります、なるべく台盤全長を長くし、少ない段数にすることを推奨いたします。

油圧ユニット

リフター本体内に収める内装式とリフター本体外に出す別置式があります。内装式については設置スペースが小さくてよいのですが保守性に劣ります。
別置式の場合は油圧ユニットを置く設置スペースを確保する必要がありますが保守性については優れています。保守性を考慮し可能であれば別置式油圧ユニットを推奨いたします。

オプション

各メーカーそれぞれに、多様なオプションがありますが、当社も様々なオプションをご用意しています。オプションについては目的や機能性・安全性を考え様々なものを準備しています。コストとの絡みもございますが遠慮なくご相談ください。最適なものをご提案させていただきます。

当社のラインナップ別の使用目的や特徴

ここまで、選定のポイントを紹介しましたが、当社のリフトテーブルのラインナップにおいて、簡単に使用目的や特徴を紹介します。詳細は、各装置の説明ページにてご確認ください。

■使用頻度も少なくコストの安価なもの
・Kシリーズ
・SLシリーズ

■使用頻度も多く比較的に耐久性のあるもの
・KTLシリーズ

■使用頻度がとても多く、偏荷重などもあるもの
・KTLシリーズ
・特殊対応品

■油圧式ではないもの
・DLシリーズ
・KGLシリーズ

用途・要望にあうリフトテーブルをお探しいただけます!

リフトテーブル ソリューションナビを運営する株式会社河原の、標準ラインナップを紹介します。以下にて、積載荷重や最高高さを入力頂けましたら、標準機をお探しいただけます。

>>標準製品ラインナップ!

ご要望に沿う装置がない場合は、お問い合わせフォームよりご相談ください。

>>見積依頼・技術相談はこちら!

当社のリフトテーブル 特注開発・製造事例

当社は、特注リフトテーブル、超大型・超重量リフトテーブルの開発・製造実績を多く持ちます。お客様の課題を解決した事例を紹介します。

2台連結 特殊テーブル・フリーステージ搭載リフトテーブル

2台連結 特殊テーブル・フリーステージ搭載リフトテーブル

航空機エンジンの製造工場において、組み立て工程で作業用足場としてリフトテーブルを使用したいと、ご相談を頂戴しました。お客様には以下の課題がありました。

①従来も作業用足場としてリフトテーブルを使用されていましたが、航空機エンジンは大きく、作業場所ごとにリフトテーブルを移動させる必要があり作業性が低下していた。作業性を改善する…

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バス組立用 コの字形状の可動式リフトテーブル

バス組立用 コの字形状の可動式リフトテーブル

バス車両製造工場で、車両組立用の足場として使用しているリフトテーブルを入れ替えたいと、ご要望を頂戴しました。お客様のご要望として、以下がありました。

①リフトテーブルは据え付け型ではなく移動可能とし、レイアウト変更に柔軟に対応できる仕様にしたい。複数の組立場所で使用できるものとし、リフトテーブルの導入コストを抑える…

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大型建機組立用 自走式 L10mリフトテーブル

大型建機組立用 自走式 L10mリフトテーブル1

大型の建機を製造する現場にて、作業足場として使用するリフトテーブルを導入したいと、ご相談を頂きました。新設であり、リフトテーブルの使用可能性も含めて相談したいというご要望でした。お客様には以下の課題がありました。

①リフトテーブルは特定の場所に設置する固定式と考えているが、ポジショナーで建機部品の姿勢を変更させることを考慮するとリフトテーブルと距離を保つ必要があるため、作業性が悪化する懸念があった。リフトテーブルを移動式にできるのか検討したうえで、最適なリフトテーブルを使用して作業性を向上させる…

>>続きはこちら!

発電機タービン用大型リフトテーブル フリーステージ付作業足場

発電機タービン用大型リフトテーブル フリーステージ付作業足場

発電機用タービンの製造時、組み立て作業用足場としてリフトテーブルを使用したいと、ご相談を頂戴しました。お客様には以下の課題がありました。

①発電機用タービンは、場所によって大きさ(径)が異なっている。都度、作業用足場を設営・解体し作業を行っていたが、作業性が悪い。径が変わっても足場の設営・解体が不要になるようなリフトテーブルを導入することで、生産性を向上する…

>>続きはこちら!

鋼塊型抜き用 3台同調制御 大型リフトテーブル

鋼塊型抜き用 3台同調大型リフトテーブル

製鉄所で鋼塊型抜き補助用として使用されるリフトテーブルを更新したいというご要望を頂戴しました。鋼塊型抜を補助する際には、作業用足場としてリフトテーブルを使用しますが、更新においては以下の課題がありました。

①従来のリフトテーブルについて、鋼塊型抜き補助として使用はできていたが、作業性が悪かった。作業をしやすいリフトテーブルを導入することで、生産性を向上させる…

>>続きはこちら!

 

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